過去最高の消費額を更新中。2024年最新のインバウンドデータ、広がり続けるインバウンドビジネスのチャンス
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インバウンドの業界に関する詳しい記事は以下からご覧ください。
> 【インバウンド対策】訪日外国人向けのビジネスを充実させるために必要な考え方 - ワークシフト
> 観光庁のデータから読み解く、インバウンド旅行客のホットな需要 - ワークシフト
> インバウンドとは？日本や企業に与えるさまざまな影響 - ワークシフト
> インバウンドビジネスの転機を迎えた日本とこれから必要な視点 - ワークシフト
2024年4月17日に【訪日外国人消費動向調査】024年1-3月期の調査結果が公表されました。
この資料は、国土交通省観光庁が発行した「令和5年観光白書」です。日本の観光業の現状と課題を総合的に分析し、未来の観光振興策を提案しています。新型コロナウイルスの影響を受けた観光業界の回復状況、地域観光の活性化、持続可能な観光の推進、デジタル技術の活用など、多岐にわたるテーマが取り上げられています。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001738599.pdf
2024年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆7,505億円
訪日外国人の旅行消費額は、円安と継続的な評価の高まりを背景にこれまでで最も大きく、中国、台湾、韓国が約50%を占めています。2019年と比べてアジアの割合は減少しましたが、総額は増加しています。特に台湾と韓国は1.6倍、香港は約2倍、アメリカは3倍となり、中国の総額は減少しています。2019年時点でも旅行消費額は非常に伸びていましたが、2024年はそれをはるかに超えるペースで増加しています。
コロナ前にも日本のインバウンド需要は過去最高を更新していましたが、2024年に入ってそれをさらに上回るペースで更新し続けていくだろうことが予想されています。
費目別訪日外国人旅行消費額の構成比
宿泊費と買い物代で60%を占めることが分かります。飲食費・宿泊費は期間によって大きくは変わっていません。
国籍別の項目別消費額
訪日外国人の旅行消費において、中国からの旅行者は全支出のうち40%以上を買い物に費やしており、その割合が非常に高いです。2023年と比べて、中国からの旅行者の総額は3.5倍に増加しており、2023年は異常に少なかったと考えられます。また、東アジアの旅行者は交通費の割合が少なく、移動が少ないため短い旅行が多いと推測されます。一方、フィリピン、シンガポール、インドネシアなどの東南アジア諸国からの旅行者は、2019年と比べて軒並み2倍以上増加しており、特にフィリピンは3倍の伸びを示しています。さらに、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなどのヨーロッパ諸国からの旅行者も、2019年比で総額2倍以上の増加を記録しています。
訪日外国人一人当たりの旅行支出
訪日外国人の旅行消費に関して、全地域をまとめると1人あたり支出は40%増加しています。この増加の要因として、円安や物価の変化以外にも、訪日観光の評価が高まり、日本の文化や観光地への関心が増していることが挙げられます。 今後、旅行者数は増える見込みですが、1人あたり支出に関しては変動が予想されます。例えば、物価上昇や為替レートの変動、観光地の充実度や旅行者の嗜好の変化が影響を与える可能性があります。
高い1人あたり消費額の国々
オーストラリア、イギリス、スペインなど、１人あたりの消費額が高い地域の旅行者の消費内容はどのようなものがあるのでしょうか。
消費額の具体的な内容:
高級ホテルやリゾートへの宿泊
高級レストランでの食事
ショッピング（特に高級ブランドや日本特有の商品）
特別な体験ツアーやアクティビティ（茶道体験、着物レンタル、伝統工芸品の制作体験など）
文化・歴史的な観光地巡り（寺社仏閣、歴史的建造物、美術館・博物館）
何に価値を置いているのか:
本格的で高品質な体験
日本の文化・伝統に触れること
高いサービス品質
独特な観光商品の価値
どんな観光商品の評価が高いのか:
高級リゾートやホテル
グルメツアーや美食体験
伝統文化体験ツアー
特別な季節限定イベント（桜の花見、秋の紅葉など）
国籍・地域別の１人あたり項目別消費額
韓国
消費傾向:
娯楽サービスの割合が高い: カラオケ、ゲームセンター、テーマパーク、ライブショーなどの娯楽に多く支出。
買い物代の割合が低い: ショッピングにかける費用が少ない傾向。特に高額な商品やブランド品の購入が少ない。
観光の特徴: 週末旅行感覚での短期間旅行が多く、低価格の宿泊施設や食事を利用。
フランス、イタリア、タイ、ベトナム
飲食費の割合が高い: これらの国の旅行者は日本での食事に多くの費用をかける傾向がある。特に高級レストランや地域の名物料理を楽しむことに価値を置いている。
フランス: 美食文化が根付いており、グルメ体験やワイン、地元の特産品に支出する傾向が強い。
イタリア: イタリア料理に対する興味が高く、日本のイタリアンレストランや高級和食店での食事に費用をかける。
タイ: 日本の新鮮な海産物や和牛などの高級食材に興味を持ち、飲食に多くの支出をする。
ベトナム: 日本料理のファンが多く、特に寿司やラーメンといった日本の代表的な料理に対して高い評価と支出が見られる。
これらの情報を基に、それぞれの国の旅行者に対して適切な観光商品やサービスを提供することで、訪日外国人の満足度を高めるとともに、旅行消費額のさらなる増加が期待できます。
訪日外国人旅行者の旅行消費増加に関する要因として、SNSやYouTubeなどのメディアで日本に関する評価が高まっていることが挙げられます。特にJ-vloggers（日本の生活や文化を紹介するビデオブロガー）が注目を集めています。
弊社ワークシフトがサポートしている栃木県のインバウンド対策事例
弊社ワークシフトが栃木県庁と協力して、栃木県の魅力を世界中に発信する事業を行っています。「とちぎアンバサダー魅力発信事業」と名付けられたこのプロジェクトは、栃木県の魅力を、世界各地のインフルエンサーを通して世界中に発信する事業です。アメリカ・タイ・ベトナムの6名のインフルエンサーと協力して定期的に、栃木県の具体的な魅力を発信していきます。
栃木県が長期的に訪日客からの認知度を高め、観光してもらうことを意図しています。また、発信のフィードバックを得ることで訪日予定者から見た魅力をブラッシュアップすることができます。
2021年から2年連続でこの取り組みを続けています。
キャンペーンページは以下からご覧ください。また、この事業がどのような目的で、またどのような段取りで進んでいるか、事例としてご紹介することも可能です。詳しくはお問い合わせください。
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