英語のナレーションを導入することで訪日外国人からの人気を高める
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英語のナレーションが必要なタイミングは?
こんにちは。ワークシフトの海外事業サポート部です。
今回は訪日客に向けて英語のナレーションを作成することの重要性とその作成方法についてご紹介します。
英語のナレーションとは、日本国内で英語で音声による説明を行うことです。
例えば、施設での案内や美術館などの音声コンテンツがこれにあたります。
日本でも訪日外国人が多く訪れる施設やテーマパークなどでは英語のナレーションが充実していますが、その普及率はまだまだ高くはありません。
一方でフランスではルーブル美術館をはじめとして様々な施設で多言語対応を行なっています。フランスが観光客の受け入れ数で世界一なのもこのような工夫が数多くなされているからだと考えることができます。
東京だと他にも鉄道のターミナル駅や有名な観光地でも英語をはじめとした外国語のナレーションが充実しています。
地方でも有力な観光地や名所では外国語でのナレーションが増えてきました。増え続ける訪日外国人に対応するために英語のナレーションの必要性は高まり続けています。
これから需要が高まる英語のナレーション
なぜ英語のナレーションが求められるのでしょうか。2015年頃から世界から日本を訪れる、いわゆる訪日外国人が増えてきました。政府の目標としても2020年までに訪日外国人数を4000万人まで増やすという目標を立てており、政治的、経済的な特別な問題でも発生しない限りこのまま訪日外国人は増え続けると考えていいでしょう。
訪日客は全世界から訪れていますが、話者数が多い英語圏と中国語圏からの訪日客が特に多いため、これらの言語でナレーションの対策をする必要があります。特に英語は「簡単になら理解できる」スピーカーが非常に多いため、訪日客へ対策を行うのであれば英語の優先順位がもっとも高いといっていいでしょう。
また、英語のナレーションは利用者の満足度を高めることにも直結します。
訪日の外国人利用者にも丁寧な案内をすることで口コミや評判で良い評価を得ることが出来ます。
売り上げや人気度に良い影響を与えるための評判を得るためには、これからも増え続けていく訪日外国人の対策としてナレーションを導入することが求められます。
訪日外国人の多い場所で求められる英語のナレーション
英語のナレーションは使われる代表的な場面としては施設内の案内音声があります。利用者が多く、人が動く動線が複雑な場合などで利用者に情報を提供する必要がある場合に音声案内が求められます。また、初めてその施設を使う人が多く想定される場合にも音声案が求められます。
では、実際に英語のナレーションはどのような施設で必要となるのでしょうか? 具体的な場所としてまず挙げられる場所が空港です。 2016年、成田空港では約700万人の訪日外国人が入国しました。 また、訪日外国人の出国者数も約700万人となっています。
英語圏の人々が多く行き来する空港では英語のナレーションの導入が適しています。 空港では搭乗口や発券窓口、両替所など手続きが必要な場所が数多く存在しますの訪日外国人の多くは日本語を読み書きできないため、彼らのサポートをするために外国語のナレーションが必要となります。
他にも、遊園地やショッピングモールなど国内のエンターテイメント施設や都心のターミナル駅にも多くの観光目的の訪日外国人が訪れます。 海外からの観光客をより多く受け入れるため、これらの施設にナレーションが求められます。
英語のナレーションがなくて困ることやトラブル
では、英語のナレーションがない場合どのようやトラブルが起きてしまうでしょうか?
案内音声が日本語のみの施設に日本語の分からない外国人が訪れた場合、その施設のサービスを十分に利用することが出来ないおそれがあります。その結果、外国人の利用者の満足度が下がってしまいその施設の口コミや評判にも良くない影響を与えることになりかねません。
英語のナレーションの導入は英語圏の訪日外国人の利用を受け入れるために重要な施策です。英語のナレーションがないことで長期的には訪日外国人の利用者数が減ってしまうことに繋がり、施設全体の売り上げ低下の原因となりかねません。
利用者の満足度を高めるためには外国のナレーションは必要
例えばテーマパークやショッピングモールなど、大規模で経路が複雑になりそうな施設の案内が全て日本語のみの場合を想定してみます。案内が日本語しかない施設に日本語が分からない外国人が訪れる場合には、案内を聞き取れずに道に迷う方が続出するでしょう。
それによりその施設のサービスを十分に利用することが出来ず満足度が下がってしまい、施設全体の雰囲気も悪くなってしまいます。また道に迷ってしまった外国人利用者の案内や対応をするために余分な人件費負担が発生することが予想されます。
施設に訪れてくれる訪日外国人のお客様に不快な思いをさせないためにも英語のナレーションは必要と言えるでしょう。
訪日外国人が日本に滞在する間にどこに遊びに行くのかは、事前に決めていることがほとんどです。どこで遊ぶかを決める際に参考にする情報は、日本の観光地や施設を紹介する情報サイトからのものが多く、それらのサイトの多くは口コミサイトです。
現代ではテレビや雑誌といったマスメディアの情報よりも、口コミサイトやSNSなどのより消費者目線に立っている情報が好まれます。
口コミサイトやSNSではよりリアルな体験談や評価が集まっているため、利用者の本質的な満足度を高めるための工夫が重要になってきます。
口コミサイトでの評価がその後の人気に繋がる
利用者の満足度を追求した結果それに応えることができれば自然と口コミサイトでの評価が上がり、その評価を見た他の訪日予定者がその施設やお店を訪日の際のスケジュールに組み込むことで好循環が生まれます。
一方で、口コミサイトでの評価が下がると、それを目にした他の訪日予定者からは避けられてしまう可能性があります。口コミサイトではリアルな感想が記載されるため、旅行先選びの段階で候補から外れてしまいます。
また、一度記載した口コミは記載した本人以外は基本的に消すことができないため、ネガティブな情報が拡散されないためにも利用者の目線にたった施設やお店を作ることが重要になります。
英語のナレーションを準備するというのも、これらの満足度を高めるために必要になります。利用者の満足度を高め、口コミサイトでの評判がよくなれば、それが利用者の増加に繋がります。
インバウンド対策にお困りでしたらこちらからお気軽にご相談ください。弊社スタッフが無料で丁寧にご対応いたします。
英語のナレーションを取り入れることで訪日外国人向けのビジネスが伸びる
英語のナレーションを取り入れることで様々な利益が得られます。訪日外国人がナレーションを通じて施設について理解することが出来れば、その施設のサービスを十分に利用することが出来て満足度が上がります。 十分な満足を得る利用者が増えることは施設の認知向上に繋がり、ひいては売り上げ向上につながります。
また、施設を訪れた外国人からも「案内が親切だった。」「日本語が分からなくてもナレーションがあったから大丈夫だった。」などのポジティブな口コミや評判が増えます。人気が上がることでまた新たな訪日外国人が訪れて全体の利用者数の増加が狙えます。
どのように英語のナレーションを導入すればよいか
実際に英語のナレーションをどうやってサービスに導入したりコンテンツとして制作していけばいいのでしょうか?
より質の高いナレーションを製作するためには、ネイティブレベルの発音や状況に応じた表現能力などナレーターの専門的スキルが求められます。ナレーションの吹き込みでは専門のナレーターに依頼した方が質も高く人件費等のコストも抑えることができます。
またインターネット上で、ナレーターを紹介する専門機関や英語圏に在住するネイティブのイングリッシュスピーカーにナレーションを依頼することも可能です。
適切な英語のナレーション業務を外注する際は、いくつかの注意点があります。
まず、依頼先を選ぶ際はそのボイスサンプルを聴く必要があります。自社のサービスで導入するナレーションのイメージと実際の音声が一致しているか確認するためです。ナレーションの声は男性か女性か、発音はアメリカ式かイギリス式のどちらにするかなど、こういったイメージに合うナレーターを選ぶ必要があります。
依頼先が決まったらナレーターに読んでもらうための原稿を作成します。この原稿は文法や単語などの基本的事項が合っているか、伝わりやすい表現がされているかなどのネイティブチェックを行い適切な文章に修正する必要があります。映像の副音声のためのナレーションだと映像と音声の時間尺が一致しているかどうかの確認も必要になります。
また文章を実際に読み上げるナレーターがどのようなトーンやアクセントで読めば良いかを示すために、強調するべきポイントや大事なポイントを分かりやすく示すことも重要です。
原稿を渡したら、最後はナレーターに読み上げて音声を作成します。収録用のスタジオを借りてナレーターが原稿を読むのを録音する形が一般的です。
また、現在では音声の録音ソフトを用いてPCやスマホなどでナレーターに音源を納品してもらう方法もあります。スタジオを借りるためのコストなどを抑えたい、英語圏在住のナレーターに依頼したいと思った場合はこのような方法が最適でしょう。
どの言語でナレーションを作成するか
訪日外国人向けのナレーションを作成する際には、その施設やお店にどの言語圏の外国人が頻繁に来ているか、もしくはどの言語圏の外国人に来て欲しいかによって準備すべきナレーションの言語が変わって来ます。
現在の訪日客の言語圏は英語、中国語、韓国語が多数を占めています。ただ、英語の場合はスペイン語やイタリア語との共通点もあるため純粋な英語話者よりも多くの訪日客に理解してもらえると考えていいでしょう。
世界中からの訪問客を期待している場合には英語のナレーションを準備することが最も優先順位が高いと言えそうです。それに比べて、アジア圏、特に東アジアや東南アジア圏からの訪問客を期待している場合には中国語の優先度が高いです。中国語は中国国内だけでなく東南アジアの華僑でも話されています。
どの国の旅行客から人気が高いかは、現地のリアルな声や文化の特性を踏まえて対策をする必要があります。