翻訳はプロの仕事??
翻訳という仕事の敷居は決して低いとはいえません。なぜなら、翻訳はプロの仕事だからです。たいていの仕事は敷居が高くない。人並みであれば十分だから です。難しい試験に合格しなければ出発点に立てない仕事もありますが、それでもたいていはプロの仕事よりも敷居が低いと思います。毎年かなりの人が合格す る試験の合格者のなかで並みの成績をとればいいのですから。プロの仕事はそうはいきません。人並みではいけない、一番でなければ意味がないのです。
人並みではいけない、一番と二番では大違いというのがプロの世界です。翻訳の場合には実力が数値であら わされることがなく、したがって誰が一番なのかが客観的な基準で明らかになることはないので、一番と二番では大違いというほど厳しくはありません。それで も本質は変わりません。一流の翻訳家と並みの翻訳者では翻訳の質に歴然とした差があるのが普通です。では、一流のプロの翻訳者にしか活躍の場は残されていないのでしょうか。