カンボジアに帰国して日本で学んだことを伝えています
私の母国と私自身について
こんにちは、ワークシフトでVannsokというユーザーネームで仕事をしています。
まずはじめに、私自身と私の国について少しお伝えしたいと思います。私の出身はタイと国境を接するカンボジアで、現在カンボジアの首都プノンペンに住んでいます。母国語はクメール語で、クメール語は1500万人の話者がいるカンボジアの公用語です。
カンボジアは東南アジアの貧しい国ですが、豊かな文化と歴史ある文明を持っており、この地域で最も古い国としてよく知られています。アンコールワット寺院など多くの世界遺産があり、ビーチや滝など美しい自然を残しています。
その一方で、カンボジアは、1975年から1979年まで続いたポルポト政権によって200万人の命が失われたことで終わった30年間もの内戦で、悲劇的に崩壊しました。
そんな背景から私は子供のときに、カンボジアの大きな2つの側面を世界に伝えたいという夢を持ちました。一つ目は、過去の文明から受け継がれてきた一見不思議で魅力的な文化を伝えること、二つ目は、カンボジアの同志たちが一生懸命に解消しようとしている貧困を世界に伝えることです。
カンボジア・コウコン州のビーチ
12世紀に建てられた世界でもっとも大きな宗教建造物
自分の願いを世界に伝えるとともに国外の人々とコミュニケーションを取ってカンボジアの発展に役立つ知恵を得るために17歳で外国語を学び始めました。
大学で4年間日本語を専攻し、副専攻として英語を学びました。その結果、日本語能力試験でN3レベルを、TOEFL-ITPで500点を取得しました。カンボジアにはほとんどネイティブスピーカーのいない英語と日本語を学ぶことができました。その後、2014年に愛知県の名古屋で修士号を取得し日本語力をさらに鍛えました。さらに東京福祉大学を卒業して2017年に教育修士号を取得しています。この日本留学中に日本語能力試験で2番目に高いN2を取得しました。
日本語を学ぶために3年間大学に通いました
名古屋城を背景に、桜の下でカンボジア国旗を掲げています
これまでの業務経験
以前の生活では日常でほとんどずっと日本語を使っていました。当時カンボジアにある日本企業の工場で翻訳者として1年間働いていました。ここでの翻訳業務では、いかに効率的に話し手から聞き手にメッセージを伝えるか、日本語とクメール語の意味の変換を淀みなく行うかを学びました。当時は自然な日常会話のためには日本語の単語や表現をもっと改善する必要がありました。ともあれ、私は日本で高等教育を学ぶために最愛の仕事から離れなければならないタイミングがやってきました。
職場のプノンペン王立大学
日本留学中は、コンビニやレストランなどのアルバイトで様々な経験をしました。日本の工場や企業でカンボジアの労働者や日本抑留者に通訳をしたこともあります。セブンイレブンやローソン、名古屋ドーム、鳥貴族などでのアルバイトの3年間では多くの思い出があります。
プノンペン王立大学のアイコン
2017年に日本からカンボジアに帰国しました。日本語や学術的な研究など私が日本で得た知識と経験をカンボジアの若い世代と共有し、彼らがカンボジアの将来を担えるように手助けしています。
実は2017年に帰国後、プノンペン王立大学の外国語部門で日本語講師として新たなキャリアをスタートさせました。今はそんな私の話をお読みいただいています。
大学での運動会で生徒たちと
ワークシフトでの業務経験
現在は大学の講師として働いているので、日本でお店やレストランで多くのお客様にサービスを提供していたときのように一つの場所で働くような環境ではありません。むしろ反対で、常にあるクラスから別のクラスへと教える場所が変わって行きます。また、授業のスケジュールに従って常に学校から学校へ教室から教室へと移動しています。
先生として通常の授業時間に生徒に教えるだけでなく、自宅のリビングやカフェでオンラインの授業も並行しています。生徒の多くは授業時間以外のサポートや相談を必要としているので、ZoomやFacebook、Google MeetやLineを使ってオンラインでの授業も行います。
つまり、高速Wi-Fiを備えたパソコンに向き合って毎日仕事を進めています。
毎日パソコンで仕事をしているので、ワークシフトを通して、日本語からクメール語への翻訳やクメール語から英語への翻訳などフリーランサーとしての仕事を進めることができます。
ワークシフトは私の知識を生かせるフリーランスとしての仕事を提供する唯一のサービスです。ワークシフトは最近見つけたばかりですが、ワークシフトのおかげでクライアントから依頼された2つのプロジェクを完了させることができました。日本とカンボジアはタイムゾーンが近いため、私が仕事を終わらせればすぐに日本のクライアントに届けることができます。これまでの全ての業務はスケジュール通りに進み、素晴らしい結果を得ることができています。
仕事机
フリーランスとしての働き方
私は間違いなくオフィスで働くよりもフリーランスの働き方が向いています。オフィスで働く古典的なスタイルでは、上司や経営陣から強いプレッシャーがかかります。さらに、オフィスで働くには毎日交通費を支払う必要もあります。カンボジアの首都プノンペンでは交通渋滞は深刻な問題で、業務の効率と時間管理に大きな影響が出てしまいます。
逆に、現代的な働き方であるフリーランスの仕事は私に合っています。私はクライアントに納品する業務だけに集中すればよく、他の人に注意を払う必要はありません。この働き方であれば、仕事を邪魔する人がいない限り確実にミスなく集中して仕事をこなすことができます。もしこれを読んでいるあなたが日本語、クメール語、英語に関する仕事についてお困りの場合は、ワークシフトからぜひお気軽にご連絡ください。
将来の計画
今の日本語力に加えて、英語力も向上させていく必要があります。ですが、カンボジアでは英語の練習相手となる英語のネイティブスピーカーを見つけることはとても難しいです。ワークシフトで得ているフリーランスの仕事に加えて、将来的にはカンボジアでIT企業を立ち上げ、この国が貧困を克服できるようにカンボジアの人々に仕事を提供したいと思っています。
この夢を叶えるために、今後アメリカやオーストラリア、イギリスなどの英語圏に行って、可能であれば学位を取得する予定です。これらの地域に留学すれば英語能力の博士号を取得するだけでなく、西欧諸国から起業精神やs経営管理を学ぶこともできます。最後に、家族と一緒に世界中を旅できたらいいなと思います。
妻との台湾旅行
妻と娘に勇気付けられています