今回は、すでにクラウドソーシングが普及しているアメリカから見た、クラウドソーシングの魅力を説明いたします。
アメリカでは国をあげてクラウドソーシングを推進
アメリカでは、政府各省庁も本格的にクラウドソーシングを利用し始めています。その積極的利用の理由として、以下2点を挙げることができます。
①オープンイノベーションの促進を民間企業へと移管していくことで、アメリカの国際的な競争力を短期間で高めることが可能となる
②飛躍的なコスト削減とスピードを実現することができる(アメリカ政府の試算ではコストは平均して20%以下、業務のスピードは5倍以上を実現できるとされている)
以上2点のクラウドソーシングにおけるメリットが明確に認識されているからこそ、アメリカではすでにNASAが、INNOCENTIVE(世界200カ国 30万人を超えるユーザーがいるイノセンティブ社のプラットフォーム)を活用し、宇宙開発、科学的発見、航空宇宙研究において、画期的なアイデアを得ることに成功しています。このように、最先端の知識や技術を必要とする組織においても、クラウドソーシングサービスが浸透していることがわかります。
日本のクラウドソーシングは、ほとんどが国内に居住するフリーランサーを対象とするビジネスが多く、また、女性やシニア層の登録者数が増加しており、クラウドソーシングという新しい働き方は、アメリカとはまた異なった意外な層から定着しています。日本には日本ならではの文化があるため、アメリカと同じようにクラウドソーシングサービスが普及するとは限りません。しかし、クラウドソーシング先進国であるアメリカのクラウドソーシングサービスを参考にすることで、これからの日本の働き方、ひいてはイノベーションの方向性を見定めることにつながるのではないでしょうか。
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