前回記事
IT人材を求めるなら海外に目をむけるのが合理的な方法では日本におけるIT人材の不足問題と、その解決策を示しました。
前回記事で示した3つの問題がテクノロジーによってどのように解決されたのか、またその解決がもたらすこれからの海外アウトソーシングの姿を描き出してみましょう。
居住は実は問題ではない!?
もし海外のIT人材と仕事をする際に、一番大きな問題だと考えられがちなのは居住の問題です。一般的に、ひとつのプロジェクトに携わっている期間はひとつの同じオフィスに出勤するスタイルが当然だと考えられていますが、IT関係の開発業務において、同じオフィスに出勤することの重要度は高くありません。
直接会わずとも、メールやインターネットを通じたコミュニケーションによってほとんどの問題は解決することができます。さらに、インターネットを使っての音声通話も発達してきたため、商談などとは違ってIT系のサービス開発の場合にはオフィスにいることは必ずしも必要だとは言えなくなっています。
言語問題もテクノロジーで解決!
次に大きな問題だと考えられているのは言語の問題です。
多くの日本企業は依然、英語などの外国語に対して苦手意識を持っているところが多いです。しかし、この言語の問題も毎年進化している翻訳ツールを使うことによって解決できます。
弊社が先月行ったフリーランサーに対してのアンケート調査で、翻訳ツールを利用したコミュニケーションの満足度が高いという結果が出ました。
海外フリーランサーとの英語のコミュニケーションの際に、日本の学校のテストで求められるような正しい英語は求められていないことが多いです。文法的に厳密に正しい英語でなくとも英語のネイティブスピーカーには真意が伝わります。むしろフリーランサーから送られてくるメッセージに使われている英語は、文法的な正しいものよりも、スラングを交えた日常会話レベルのメッセージであることが多いです。もし分からない単語などが出てきた場合でも、Google翻訳などを使用すれば、語学力に自信がなくとも、意外とちゃんとコミュニケーションを取ることが出来ます。
お金のやりとりはやっぱり不安
もうひとつ、避けては通れない大きな問題として、海外送金の問題があります。
海外在住の人と仕事をする際には、その報酬の受け渡し時に少し複雑なステップを踏むことが多いです。
海外との取引をする場合には、報酬の送金の際に海外の銀行口座へ送金する場合の銀行間取引などに手間と時間がかかってしまうため、その手間とコストを考えると人件費の安い海外に外注しても結局はメリットにならないことが多いという実情がありました。
そこで弊社は、普段海外の取引の際に生じる送金の手間を代行します。日本の銀行口座から弊社にご入金を頂くだけで海外の銀行口座への振り込みを代行いたします。
そのため、海外の人件費の安さをそのままご利用いただけます。
そのため、海外の人件費の安さをそのままご利用いただけます。
以前は手間と時間がかかると考えられていた海外への発注も、テクノロジーの進化とともにその手間は軽減されています。
アウトソーシングを経営戦略に組み込んで競争力アップ!
今後も日進月歩で進むテクノロジーの革新により海外とのやりとりはさらに容易になっていくでしょう。自社の業務も海外とやりとりすることを前提で設計することで余計なコストをカットでき、メイン事業に注力できるようになります。
これからより一層不足が予測されるIT人材。人材確保が出来ずに業務の進行が遅れてしまうことのないよう、海外のIT人材にも目を向けておくことが会社のリスク回避のために求められます。