働き方の概念が変わったことが人生最大の転機でした
人は誰しも、将来何になりたいか、どんな仕事につきたいか思いをめぐらせることがあるでしょう。でもフリーランサーになる日が来るとは思いもよりませんよね。
高校卒業を控えた頃、人は将来何になりたいかあれこれ考えるようになるものです。教師やエンジニアになりたいと思う人もいれば、ビジネスマンであったり企業で管理職に就きたいと考える人もいるでしょう。でも、いつかフリーランサーになりたいと思う人はいないのではないでしょうか。
- あなたにとって理想の働き方とは?
若い頃に私が思い描いていた理想のライフスタイルはいたってシンプルでした。毎日ビジネススーツに身を包み、都心部の大きなオフィスビルへの通勤します。そして大きな椅子に座り、モダンで美しいデスクで仕事をしている自分を想像していました。実際、これらすべての理想は現実にすることができました。
私は旅行会社に勤務し、観光やイベント企画などに関わっていました。仕事を通じ、旅行やライフスキルに関するさまざまなことを学びました。海外の友達とも多く知りあう機会に恵まれました。そして、そこで働き方の概念が変わったことが人生最大の転機となったのです。仕事を通じて新しい経験、新しい場の発見、異文化を学ぶ毎日でした。働けば働くほど、未知の世界が開けていくこと、そしてわくわくするような興味深いことがたくさんあることがわかり、それらを知りたい気持ちは募るばかりでした。
普通の会社勤めではそういったことを探求することなどままなりません。継続的に長期休暇をとることも困難です。夢を実現させるためにも、収入を得ることは不可欠でした。
- 人生を変えるために何かしましたか?
自分の時間を持つことができ、柔軟に働くことが出来る仕事はないか、と考え始めていた矢先に結婚をし、さらに子供が生まれたことで一気に現実に引き戻されました。今の生活は楽しく、子供と過ごす時間はかけがえないものです。可能な限り家族旅行にも行くようにしています。 私がワークシフトで仕事を始めたのはこれらの生活を実現させるためです。
- フリーランスという働き方にはすぐに馴染めましたか?
ワークシフトで仕事を始め、私は多くのことを学びました。フリーランスとは「自由気まま」ということではありません。フリーランスとは、与えられたなかで自分の時間と仕事との折り合いをつけることなのです。時間管理をしながら仕事をこなし、期日どおりに納品をするという働き方には何ら変わりはありません。そのうえ、自分が受注した仕事には責任が伴います。
- ワークシフトを通じて思いもかけないことはありましたか?
フリーランスを通じて全く新しい関係を築くことが出来ました。ワークシフトにより、幸運にも日本のクライアントと知り合うことができ、その方とは今でも連絡を取っています。このクライアントがベトナムを訪れた際、お会いする約束をしていました。お会いする際に今までクライアントが私へ発注した仕事についてあれこれ聞かれると思ったので、何を聞かれてもいいように事前準備をして出向いたのですが、ふたを開けてみると、直接会って互いをよりよく知る機会を設けてくれていたのでした。
面談の場で仕事についての話題は全く上りませんでした。クライアントは「仕事はさておき、私があなたとこうして会っているのはあなたという人を良く知りたいからなのです。」と言ってくれました。これこそ、世界中が日本と日本人を尊敬する所以なのでしょう。
- ワークシフトを通じて仕事をしてみて、何か発見はありましたか?
フリーランサーとして働くにあたり、前向きな姿勢でのぞむことは大事ですね。例えばきちんとした身なりで落ち着いたところで仕事をする。仕事をする場所はさまざまで、座り心地の良いソファのあるコーヒーショップであったり、子供と一緒に床の上に転がってみたり。仕事をする時、仕事をする場所を自ら選ぶことが出来るのです。自分のペースや、やり方で仕事を進めることが出来る。これって本当にすごいことだと思いませんか!自分の生き方、働き方を尊重することでフリーランサーとしての働き方を楽しむことが出来るのです。