クラウドソーシング、といえば誰もがもう耳にしたことがあるだろう。年々注目されているトピックでもある。そして、このクラウドソーシングの面白さと言えば、時間や場所を越えて仕事を依頼できるところにある。
その中でも、アジアが熱い。アジアはデザインクラウドソーシングという分野では他の地域をリードしている、ということも出来るかもしれない。さて、どれだけ熱いのか。今回はその理由を探ってみた。
デザインクラウドソーシングがアジアでブームとなっている。とりわけ、ロゴ、グラフィック、ウェブデザインなどの分野に特化したデザインクラウドソーシングが成長している。私はDesignCrowd.com (オーストラリアを拠点とし、最近アジアでの事業を開始したグローバルデザインクラウドソーシングサイト)を運営している。だからクラウドソーシングという2つの面を持つマーケットの両方(企業側とデザイナー側)で何が起きているか理解できるのだ。
という記事が、The Bridge にはあげられている。
http://thebridge.jp/2013/05/5-little-known-facts-about-design-crowdsourcing-in-asia
さらに、この記事ではこんなことも指摘している。
私が見つけたもっとも古いデザインクラウドソーシングの例は、日本で行われたものだ。1936年にトヨタが同社のロゴをクラウドソーシングし、2万7000点もの応募作品が寄せられた。応募数に関して言えば、このコンテストは今なお世界記録となっている。
これには驚いた。クラウドソーシングの元祖といえば、やはり大きな「Elance」を想像する。まさか、こんなに近くにあったとは。そして、「Work Shift」なんていう本が人気になって、クラウドソーシングの示すような、場所や時間を問わない働き方が新しい社会のスタンダードというように思えるのですが、日本が初めてだったんですね。このアイディアをもとに、もっと発展させれば、日本がクラウドソーシングの最先端の会社になっていたのかもしれませんね。
そして、アジアで一番大きいといったらやはり中国ですね。こんな記事も見つけた。
中国のクラウドソーシングサービス猪八戒は、ユーザ数が760万人、Freelancers.com(650万人)やElance(200万人)よりも多い。猪八戒のユーザー数は、米国防総省の従業員数320万人よりも多く、世界最大の雇用主といえるかもしれない。もちろん、クラウドソーシングサイト上の登録者はフルタイムで仕事をしている訳ではないが、それでもこの数字は猪八戒がいかに大きいかを示すデータである。
760万人、流石の中国ですね。また、アメリカのサービスでも、アジアの威力は甚大なようだ。
英語ベースのクラウドソーシングサービスは、インドの力のあるユーザに支配されつつある。例えば、Elanceでの稼ぎTOP25のユーザのうち、半分以上はインドのユーザである。 インドのTOP3ユーザは、累計で1,700万ドル、直近1年間で400ドル万をElance上で稼いでる。これは、1か月平均して100万ドルを稼いでる計算になり、彼らは平均的なアメリカ人の約40倍の稼ぎである。
これらの引用は、Crowdsorcing japanから行ったが、なかなか面白い指摘である。
http://crowdsourcing.jpn.com/2013/11/22d001/
アメリカの印象がどうしても強いクラウドソーシングだが、アジアの力はこんなに甚大だった。