「通訳」というと、よく思い浮かべるのが「国際有名人の後ろで通訳」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
「通訳」者は、wikipediaより、
書記言語ではない二つ以上の異なる言語を使うことが出来る人が、ある言語から異なる言語へと変換することである。
つまり一般的には、異なる言語を話す人たちの間に入り、双方の言語を相手方の言語へと変換し伝えることである。
と定義してあり、主な通訳形式として
逐次通訳 (consecutive interpreting)
話者の話を数十秒~数分ごとに区切って、順次通訳していく方式
同時通訳 (simultaneous interpreting)
話者の話を聞くとほぼ同時に訳出を行う形式
ウィスパリング通訳 (whispered interpreting)
訳を必要とする人間の近くに位置して聞き手にささやく程度の声で通訳をしていく形式
があります。
また、通訳者の種類は、
会議通訳 (conference interpreter)
商談通訳 (business interpreting)
エスコート通訳 (escort interpreting)
コミュニティー通訳 (community interpreting)
放送通訳 (broadcast interpreting)
通訳案内業 (multi-lingual tour guide)
が挙げられます。
一般に通訳者になるには、
高校卒業後
↓
外国語系大学/海外留学
↓
通訳専門学校
↓
エージェント/派遣会社に登録
という手順を踏んでいます。
通訳者は、正社員として働けるのは数パーセントであり、ほとんどが派遣/フリーランスになります。
数多くの仕事をこなすことによりより経験値を積み、より質の高い通訳をすることができるのです。
そして、より質の高い通訳が評価されることにより依頼が増えてくる。。まさに、実力主義の世界ですね。
普段、生活の中であまり触れるきっかけが少ない業種の一つである通訳。
もし、私たちが「通訳」を必要としたときは、
インターネット検索
↓
通訳企業への問い合わせ・依頼
↓
通訳者の選定・顔合わせ
↓
本契約
↓
通訳者との事前打ち合わせ
↓
通訳業務
↓
終了・企業への通訳者の評価報告
という手順が一般的であり、ある程度時間の余裕が必要になります。
しかしながら、もし急な案件だった場合、通訳者を探すのがかなり困難かと思われます。
こういうときこそ「クラウドソーシング」が活かされます。
クラウドソーシングには、既に何万人という通訳者が登録、個人情報の提示がされてあるため、
容易に依頼することができます。
このように、クラウドソーシングは、特に緊急案件に対して最適な解決方法の一手段としての重要な役割を担っているのです。
次に、海外での通訳需要へ目を向けてみましょう。
他国への海外進出
個人の海外旅行
国際フォーラムの開催
などの分野で、通訳の需要が伸びてきています。
他国への海外進出については、従来通り、通訳派遣企業などへ依頼して同行、もしくは現地調達し、仲介してもらうことにより会議をよりスムーズで濃い内容になります。
個人の海外旅行については、クラウドソーシングサイトを利用した「現地ガイドクラウドソーシングサイト」がオープンしています。「言葉が分からない」「土地勘がなくて不安」という不安要素をなくしより密着した現地の雰囲気や人々との交流が図ることが可能であり、より安全で充実した旅行にすることを目的とされております。ただし、このクラウドソーシングは、副業として行う人が多く、連絡が取れないケースがあったり、悪徳ガイドもいることでしょう。サイト側としては、極力、事前にある程度の審査や口コミなどの評価設定をすることでリスクマネジメントをする必要があります。
国際フォーラムについては、ウェブ上での同時通訳をすることにより、よりスムーズな情報共有、充実したフォーラム内容を実現させます。
例)
2013年12月4日、5日 第1回国際オンライン会議「Crowd Consulting 2013」
2014年7月 Crowdsourcing weekによる「クラウドソーシングイベント in シンガポール」
国際ビジネスの更なる発展をしていくにあたり、英語を筆頭とした通訳者の需要は更に増えていくことでしょう。
また、このような公共の場で活躍する通訳者が増えることにより、より質の高い通訳者が増えていくことでしょう。
通訳業種において、現地通訳、クラウドソーシング共に違う役割を果たし、共存することで、通訳業界はさらに世の中に浸透し私たちにとってより身近な業種となっていくのではないでしょうか。
現地通訳は、観光や国際会議などリアルな場面で
クラウドソーシングは、収入不安定な通訳者の世界規模での新規受注を与える場であるとともにネットを介しての通訳などの場面で
今日、他国に比べて公用語である英語能力が低い日本では、なくてはならない存在なのです。