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低コストで良質なものを!そんな願いを叶えてくれるのもクラウドソーシングサービスの魅力の一つですね。そもそも、どうしてクラウドソーシングがコスト削減に繋がるのでしょうか?海外の事例などを交えて、検証していきたいと思います。

クラウドソーシングサービスでは、発注者が価格(予算)を提示できるためフリーランスへの報酬を予算内に収めることが可能です。また、一つの案件に対して多くのフリーランスが応募することで競争意識が芽生え、高品質なものが生み出されやすい環境になります。加えて、やり取りの全てはネット上で行えるため、交通費や打ち合わせにかかるタイムコストの削減も可能になります。
従来型の製品開発と比較して、クラウドソーシングによる開発は、期間・費用ともに4分の1以下、特に費用は10分の1で済んだとの報告も多くされており、クラウドソーシングによる大幅な効率向上効果は世界事例ですでに実証されています。ただし気を付けなければならないのは、発注者が提示する価格が低くなり過ぎれば、応募や提案数が少なくなるのも事実です。

インターネットコムとNTTコムリサーチが行ったクラウドソーシングに関する調査によると、クラウドソーシングを利用したことがある76人のうち、仕事を引き受ける側が77.6%(59人)と大半だったが、仕事を依頼した経験がある17人のうち、依頼したものの出来栄えに満足した人は「ほぼ全てで満足している」、「だいたい満足している」を合わせて64.7%(11人)だった。「満足しているものも不満足なものもある」という回答者も6人いたが、「不満足なものが多い」、「満足するものがほとんどない」と答えた人はいなかった、という調査結果が出ています。




通常のアウトソーシングであっても、本当に満足できる外注先は直ぐに見つからないものです。営業との交渉や契約に係る様々な労働コストを考えると、ネット上で即座に仕事依頼ができるクラウドソーシングは、間接的なコストも大幅に下げる事が出来ると言えます。

 では、実際にどのように企業はクラウドソーシングを活用しているのでしょうか。国内の事例はネット・サーチで幾つか確認することが出来ますので、海外の事例を元に検証してみたいと思います。

・Lionbridge(LIOX)
米国の翻訳サービス会社LIOXはオペレーション関連業務の簡略化を図るために独自のエンタープライズクラウドソーシングを発表しました。従来のシステムだとクライアントの請求書を処理するだけでも、通訳者と財務担当者と共に膨大な時間を費やしていましたが、クラウドソーシングを利用することで年間85パーセント以上のコスト削減に成功しました。

・Coca-Cola
Coca-ColaはクラウドソーシングサイトeYekaを使って”Where Will Happiness Strike Next?”というキャンペーンを2012年に始めました。写真やイラスト、動画、アニメーション等ジャンルを問わずに募集しました。世界中から約3,000もの作品が寄せられ、中には広告代理店のものよりも良い作品もありました。このように一般からアイデアを募る方法は広告代理店等へのコストを削減できるだけでなく、新しいアイデアを無料で集めることができるという利点も持ち合わせています。

他にもP&GやLEGOといったメーカーの他にもTOYOTA自動車やBMWといった企業もクラウドソーシングを活用しています。また企業だけでなく政府がクラウドソーシングを活用している例もあります。

・DARPA(国防高等研究計画局)が軍事車両のデザインを募集
DARPA(国防高等研究計画局)が戦闘装甲車などの軍用目的の設計をクラウドソーシングで募集を開始しました。防衛産業が導入を決めたのは驚きですが、実は2010年春にオバマ政権がクラウドソーシングの積極的な利用を各省に指示しています。というのもコア業務以外をクラウドソーシングすることで、企業は投資を使いたいところに集中させることができるからです。その結果、労働単価が下がり、短納期化、品質向上につながる人材獲得のリードタイムの短縮も可能になるなど多方面で効率アップが図れます。実際にこの軍事車両の例で、従来の形だと開発に10年ぐらいかかると言われていたのが実際には4か月で作られました。コストに関しても数十億ドルと言われていたのが、10分の1以下で済んでいます。

上記の例からも分かるように、クラウドソーシングを使うことで社員や人件費を増やすよりも簡単かつ迅速にプロジェクトを遂行させることができます。また、間接経費も安くなるので、業務のコストダウン効果は高いと言えます。

一方で、仕事をしっかり任せられるフリーランスに最初から出会えないリスクもあります。むしろこちらは見えないコストです。プロフィールに書かれたスキルが不足している、メッセージを数回送らないと返信が来ない、丁寧な仕事をしてくれない、などにより余計なコストが発生することもあります。

価格に関しても注意が必要です。クラウドソーシングは「安い」と決めつけ、低価格での予算しか設定しないのも問題です。結局「安かろう、悪かろう」の結果になってしまう場合もあります。スキルのある人の時給は、世界的に見ると価格は収斂しており、物価差ほど安くはなりません。コスト削減だけを目的にクラウドソーシングを活用するのではなく、ビジネス全体をいかに効率的にするか、必要なスキルをいかに補うか、などを考えクラウドソーシングを活用すると、よりコストの削減につながると考えます。

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【参考文献】



○クラウドソーシング2.0 コストが従来の4分の1 競争のルールが大きく変化
事業構想2013年5月号
http://www.projectdesign.jp/201305/crowdsourcing/000516.php

○クラウドソーシングに関する調査、4人に1人は知っているが「利用したことがある」は7% インターネットコム編集部 2014年11月
http://internetcom.jp/research/20141121/daily-research-about-crowdsourcing.html

○社会どう変える 人材革命の衝撃 クローズアップ現代 2013年6月
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3366_4.html

○Lionbridge Interpretations Division Realizes 85 Percent Cost Savings By Adopting Its Own Enterprise Crowdsourcing Services  Lionbridge June 4 2013
http://www.lionbridge.com/lionbridge-interpretations-division-realizes-85-percent-cost-savings-by-adopting-its-own-enterprise-crowdsourcing-services/

○How Coca-Cola uses co-creation to crowdsource new marketing ideas Enconsultancy 13 November 2012
https://econsultancy.com/blog/11098-how-coca-cola-uses-co-creation-to-crowdsource-new-marketing-ideas/



著者:ワークシフト編集部

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