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日本でも市場が急速に拡大しているクラウドソーシング市場。海外では2012年時点で市場規模が13億ドル、登録者数が2,000万人に達するほどになりました。2016年予測では、 市場規模が100億ドルにまで成長すると東京工業大学に比嘉邦彦教授は論文で述べております。
そもそも、クラウドソーシングサービスの発祥は1990年代末の米国です。その後世界に急速な広がりを見せ、P&Gの商品開発やボーイングの機械組み立てなど世界的大企業にも利用されるようになりました。 そんなクラウドソーシングサービス、日本でも徐々に知名度が向上していますが、まだまだ在宅ワークや内職向けのものが多いのが実情です。では、海外のクラウドソーシングのサービスにはどういった特徴があるのでしょうか。今回は、海外のクラウドソーシングサービスサイトをいくつか取り上げ、その特徴をまとめてみました。


① Freelancer.com

オーストラリアにある世界最大級のクラウドソーシングサービスサイトです。全世界で1,500万人を超える登録者を獲得しています。Freelancer.comは世界で買収を繰り返し、規模の大きさを生かして、あらゆる案件に対応しています。Freelancer.comは世界的にも注目を集めており、一昨年9月にはリクルート社が買収交渉を進めているということで大ニュースとなりました。しかし、2013年11月にクラウドソーシング企業として初めて上場することとなり、時価総額もリクルートの買収提示額400億円をはるかに上回る1,000億円となり、大きな話題を呼びました(現在は約500億円)。
HP: https://www.freelancer.com/

② 猪八戒(zhubajie、英語名Witmart.com)

 世界最大規模のユーザー数を擁するクラウドソーシング企業が中国にも存在します。サイト名は猪八戒(zhubajie、英語名Witmart.com)です。中国のみならず米国、カナダにもオフィスを構えています。会員数は1,200万人を超え、成約した仕事の実績は米ドルで9億5千万ドル以上と公表されています。ロゴデザイン、Webデザイン、翻訳、コピーライティング、マーケティングが主な依頼のカテゴリーとなっています。支払いは人民元ではあるものの、中国のみならず世界中から仕事依頼が掲載されています。依頼内容の記載言語は中国語と英語がほとんどですが、中国以外の国からも中国語で仕事依頼されているのが特徴的であると共にやや驚きを感じます。それだけ中国語が国際語として使われているのを感じます。
HP: http://www.witmart.com/cn


③ clickworker

ドイツのクラウドソーシングサービス会社です。マクロな案件からマイクロタスクまで幅広く取り扱っており、登録者数も70万人を超えています。ドイツ語はもちろんのこと、英語やポーランド語にもサイト対応しています。ポーランド語対応していることから、クラウドソーシングの空白地帯のひとつである東欧に市場を広げていくことができる可能性を秘めています。
HP: http://www.clickworker.com/en/


④ Upwork

 2013年末、クラウドソーシング世界最大手のElanceとoDeskが合併するという衝撃的なニュースが発表されました。この二社の合併によって成立したElance-oDesk社は市場規模でも世界最大のクラウドソーシングサービス会社となりました。ただし、懸念点が存在します。それは、合併後もElanceとoDeskが別々にサイト運営を行っていることです。oDeskはUpworkというサイトにチェンジしました、Elanceは依然といてそのまま残っています。今後の展開からは目が離せません。

Upwork: https://www.upwork.com/
Elance: https://www.elance.com/


⑤ goBalto

2008年にサンフランシスコで創業された、クラウドソーシング初の医療・バイオテクノロジー向けサービスです。製薬会社や医薬関係のリサーチ業者と世界中のライフサイエンスベンダーとのマッチングを行います。複雑でクローズドな医療業界で、多くの業者をデータベース化してマッチングを行う事で、より速いスピードと低いコストで実験開発を可能にしました。 goBaltoを利用することで、治験に要する時間を30%程度削減することができ、新薬をより迅速に市場に投入することが可能になりました。今行われている大手製薬会社による治験のおよそ半数が、少なくとも部分的には、goBaltoを利用しているとのことです!このように、海外ではより専門性の高い案件がクラウドソーシングで取り扱われています。
HP: https://www.gobalto.com/


⑥ Ponoko

一般ユーザーと工業デザイナーを繋げるクラウドソーシングサービスです。自分が欲しい製品のスケッチと説明文をアップし、登録している工業デザイナーがその製品のデザインと制作を請負います。ユーザーは自分が欲しいと思ったプロダクトを、紙にお絵かきするだけで現実のものにできるのです!デザイナー側は自分の作った製品をサイトから売る事もできます。また、デザインファイルをアップし、3Dプリンターから出力したプロトタイプが送られてくるサービスも提供しています。 クラウドソーシングでは、文書や画像、動画、イラストなど、インターネットを介して提出できる成果物を扱うサービスが一般的です。したがって、インターネットで成果物を送ることのできない成果物を取り扱うPonekoは、極めて珍しいクラウドソーシングサービスと言えます。まさに「クラウドソーシングが新しい価値を創出」した典型です。
HP: https://www.ponoko.com/


いかがでしたでしょうか?世界には様々なクラウドソーシングサービスが存在しています。クラウドソーシングは、距離の問題がなく、世界中どこでも仕事が可能です。また、新興国には高学歴で優秀な人材がインターネット経由で先進国の仕事をどんどん受注し始めております。専門性が高い案件でもクラウドソーシングを通じて、より早いスピードと低いコストでビジネスを可能にしています。言語の障壁を超え、日本のクラウドソーシングも多国語対応が必須となるでしょう。

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【参考文献】


○クラウドソーシングの進展とテレワークへのインパクト 東京工業大学イノベーションマネジメント科 比嘉邦彦教授 2013/6
http://sinai.craft.titech.ac.jp/mis/j/crowdsourcing/cloud_sourcing.pdf
○1兆円!?伸び続けるクラウドソーシングの市場規模 CrowdLab 2015/5
http://crowdlab.jp/?p=60
○Croedsourcing / Why the Power of Crouwd is Driving the Future of Business AD STUDIES Vol.27 2009 pp33-34
http://www.yhmf.jp/pdf/activity/adstudies/vol_27_03.pdf
○世界最大クラウドソーシングElance -oDeskが30億円調達 CrowdInfo 2014/11
http://www.crowdinfo.jp/2014/11/27/elance-odesk-raises-30m/
○Australia’s Freelancer Soars on IPO Debut The Wall Street Journal 2014/11
http://blogs.wsj.com/moneybeat/2013/11/14/australias-freelancer-soars-on-ipo-debut/
○アメリカで話題のクラウドソーシングサービス15選 freshtrax 2012/12
http://blog.btrax.com/jp/2012/12/03/crowdsourcing/
○薬の治験のセットアップと管理を支援するSaaS goBaltoが$12Mを調達 TechCrunch Japan 2015/01
http://jp.techcrunch.com/2015/01/21/20150120gobalto/
○アメリカで話題のクラウドソーシングサービス15選 freshtrax 2012/12
http://blog.btrax.com/jp/2012/12/03/crowdsourcing/



著者:ワークシフト編集部

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