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クラウドソーシング世界最大手UpworkのCEOを務めるステファヌ・カスリエル氏は2017年11月14日、「隠れたタレントプールを活用するには、リモート・チームの作り方を知るべきだ/To tap into hidden talent pools, you need to know how to build a remote team」(https://venturebeat.com/2017/11/14/to-tap-into-hidden-talent-pools-you-need-to-know-how-to-build-a-remote-team/ )と題した記事を寄稿しました。かつて上級副社長(SVP)として世界中に散らばる300名のエンジニアをたばねた経験をふまえ、彼は優れた人材を見つけ出すために必要なことを語っています。その記事のポイントとなるのは、タイトルの通り、世界中に隠れた優秀な人材の見つけ方、離れた場所にいる人達の働き方を知ることです。


活用されつつある、隠れたタレントプール

今日のデジタル社会において、マネジメントをする上で最も重要なスキルセットのひとつは、リモート・チームとの仕事のやり方を知っていることです。技術革新によって、製造業からより知的な仕事へとシフトし始めた時から壁はなくなり始め、ビジネス・オペレーションがクラウドへと移行したおかげで、もはや仕事のために中心都市にいる必要がなくなりました。このことは「マッキンゼー報告」でも既に指摘されていたことですが、技術革新がもたらした変化はどう働くかだけでなく、誰とともに働くかをも変えました。

では、仕事のリモート化が進んでいくことにはどんな価値があるのでしょうか。

そもそも、優れた人材を探す上でクラウドソーシングを使うことにはどのようなメリットがあるでしょうか。Harvard Business Reviewに掲載された論文によると、クラウドソーシングを通じて人材を探すメリットは次の4つにまとめられます。

1. コスト削減
新規採用や社内のリソースを活用するよりもコストが削減できる
2. スピードと柔軟さ
業務スピードのアップと、プロジェクトのスケールに応じた人員構成の柔軟さ
3. 人材へのアクセスと成果のクオリティの高さ
コストに見合うハイクオリティな成果を出す、良い人材にアクセスできる
4. 管理上の効率性
プラットフォームを通じたペーパーワークの簡略化による、事務処理上の効率アップ

外国人材を活用する上で重要なのは、仕事内容や権限の明確化、そして業務に見合うだけの報酬であると言われていますが、フリーランサーを活用する場合でもこの点は同様です。依頼する仕事の要件定義をしっかりとおこない、労働条件を明確にするために交渉し、業務内容に見合った報酬を払うことは、より良い成果を得るために必要なことです。
 リモート・チームを使うこと自体は、例えばテック業界では決して新しいことではありません。オープンソースコミュニティなどがその好例でしょう。現在、このトレンドはより多くの分野でますます主流になりつつあります。ある調査によると、雇用マネージャーのじつに63%が、業務の重要な部分を担うチームメンバーのうち少なくとも1人がリモートで自身の部署に参加していると答えています。リモート化することで、企業は自前では持っていない最先端のスキルを開拓することができます。そして、必要に応じてチームを拡大縮小することができるのです。
 ベストな人材を雇いたい時はしばしばローカルな労働市場の外に目を向ける必要があります。そうすれば、企業は優れた人材を世界のより競争的ではない労働市場から見つけることができます。例えば、マイクロソフト社が2017年10月、地方コミュニティにおけるビジネスチャンスと雇用創出のための新しい市民プログラムを始めたように、多くの企業が主要都市の拠点の外部にあるコミュニティへと投資をしています。

カスリエル氏は、2人の子どもを抱えるシングルマザーのグラフィックアーティストを例に、フリーランサー側にとってのリモート・ワークの利点を紹介しています。彼女は、フリーランスへ転身したことで子どもをサポートする時間の余裕や、幅広い仕事の機会とそれに伴う十分な収入を得ており、更なるスキルアップすらも可能になっているのです。こうした時間と収入、スキルアップの面から鑑みて、リモート・チームと働くことが被雇用者との関係を変化させることは疑いようのないことです。日本でも兼業・副業に関する就業規定の変化が今後進んでいくならば、リモート・チームの一員としてのメリットを享受するフリーランサーも増えていくかもしれません。

一方、クライアント側からみて、リモート・チームを作るにはいくつかのポイントがあります。これらを押さえれば、成功するチームをつくることは難しいことではないとカスリエル氏は言います。そのポイントとは、

1. 適正なテック・ツールに投資する
2. 適切な手続きを定める
3. 明確な見込みを設定する
4. 頻繁にビジョンを話し合う
5. コミュニティの感覚を養う

の5点です。以下では、これらの詳細について検討していきます。


リモート・チームの作り方のコツ

1.適正なテック・ツールに投資する

グローバル化に伴い、プロジェクトに参加する人々がさまざまなタイムゾーンにいることは想像に難くありません。とはいえ通常は、チームのほぼ全員がコネクトできる時間があるはずです。リアルタイムでやりとりできるようなテック・ツールを活用することで、こうした時間を有意義なものにできるでしょう。
リモートワーカーに対して、直接調子を尋ねることはさすがに難しいですが、AsanaやConfluence、JIRAのようなプロジェクト管理ソフトを使えば、各人がどんな仕事をしているのか見る事ができるだけでなく、次にどんな作業をすべきか、自分がスケジュール通りに動いているかどうかを知ることもできます。また、Chromeboxのようなビデオ会議用の機器やシステム、JingやSnagit、RealtimeBoardといったスクリーンキャプチャーやイメージシェアリング・ツール、そしてDropboxやgoogle driveのようなファイルシェアリング用のインフラ他のコラボレーション・ツールも大きな助けとなるはずです。

2.適切な手続きを定める

採用審査から支払いのコミュニケーションまで、業務全体の関係について考えると、リモートワーカーは自社に属するワーカーとは異なる業務プロセスが必要となります。そして、独立での請負契約か雇用関係かによっても、そのプロセスは変わりうるものです。
 例えばUpworkのデザインチームでは、ブランドの一貫性を保証するためのガイドラインを新規採用のフリーランサーおよび被雇用者全員と共有しているそうです。すべてのビジネスパートナーにクリエイティブ・ブリーフ(プロジェクト開始前に要件定義をまとめるための資料)を記入してもらうことで、チームは依頼を管理しています。誰がその仕事をしているのかをたどったり、期限通りに完了したことを確認したりするといったプロセスを通じ、チームはクリエイティブ・ブリーフへと向かって動いていくのです。
 社内リソースの活用も、ワーカーの選別のための有用な手段に含まれるでしょう。もしオンライン・プラットフォームを使えば、他のビジネスパートナーを訓練するために社内の最も優秀な人材を選任し、これを通じて会社全体の採用を促進することができるでしょう。こうしたことをする会社は往々にして成功しているとカスリエル氏は言います。

3.明確な見込みを設定する

 コミュニケーションはリモート・チームにとって最も大きな課題のひとつです。リモートワーカーとは業務上の質問を気軽にすることができません。それどころか、廊下や休憩室でカジュアルにプロジェクトの話をすることも難しいのです。
 カスリエル氏は、業務が始まる前にプロジェクト全体のゴールとそれを達成する上での各人の責務を皆で確認すべきだと言います。定期ミーティングの間に、近々のプロジェクトをシェアし、デザインやアーキテクチャの決定・変更について共同で検討することを通じて、チーム間の協力を促進することがポイントなのです。
 また可能な限り、電話やメールよりビデオミーティグをすることが好ましいとカスリエル氏は薦めています。なぜなら、スクリーン上であっても人間を目の前にすることは、より深いつながりやより明瞭なコミュニケーションの一助になるからです。

4.頻繁にビジョンを話し合う

我々は皆、働く場所が会社の中であれリモートであれ、自分が取り組む仕事にドキドキしていたいものです。もし、例えばあるプロジェクトがゆくゆくは大きな社会貢献につながる事業の一環なのだとすれば、プロジェクトにかかわる皆にそのことを知らせるべきだとカスリエル氏は言います。なぜなら、他の企業、そして他の人々を成功させる手助けをしていることをチームの皆が理解することは、仕事に取り組むモチベーションにもつながるからです。

5.コミュニティの感覚を養う

強いチームは互いの信頼の上に成り立っていることは言うまでもないことでしょう。プロジェクトで働くにふさわしい人物を選ぶことから始まり、各人がコミュニティの一員であると感じることでチームは続いていくのです。日々のオフィスでの交流の輪の中にいないため、リモートワーカーはしばしば孤立したり無視されたりしていると感じることがあります。しかし、十分に意見を表明できるよう安心させ、貢献を評価することで、彼らの士気や献身を高めることができるのです。

「企業はリモートの労働力との関係の築き方を学ぶ時である。これは未来のために持つと良いスキルではない。今日企業でどのように働くかを導くために必要なスキルである」とカスリエル氏は締めくくっています。
UpworkはA Future Cityと題したホワイトペーパーで、クラウドソーシングがもたらす未来を、ある仮想都市に当てはめながら説明しています。技術革新と働き方をめぐる実にさまざまな要素が組み込まれていますが、こうした社会が実現される第一歩として、クラウドソーシングを介したリモート・チームを活用してみてはいかがでしょうか。


参照

https://www.slideshare.net/upwork/future-workforce-report-how-companies-embrace-flexible-teams-to-get-work-done?next_slideshow=2
https://www.upwork.com/s/future-city
https://www.upwork.com/hiring/enterprise/direct-sourcing-freelancers-fortune-500s-prefer/
https://hbr.org/2013/04/using-the-crowd-as-an-innovation-partner
http://panora.tokyo/45532/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23693630Q7A121C1EE8000/


著者:ワークシフト編集部

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